東大駒場

 仕事で東大駒場の比較文学比較文化研究室の井上健先生を訪ねる。それで、長らく忘れていた自分の過去を突然に思い出した。そういえば僕は、大学院試験でこの東大の「比較文学比較文化」を受験したのではなかったけ。本当についぞ思い出すことがなかったことに、自分自身でびっくりする。それだけ一過性の、過去のことになっていたのだろうか。記憶の操作とは怖い。
 大学4年時は、とにかく就職をしたくない、社会にまだ出たくないという(今思えばフリーターかニート一直線コースですね)思いだけで、大学院受験を宣言し、何の当ても勝算もないのに、東大だけを受験したのだった。そういえば、母親は、受けると言った時も、落ちた時も、何も言わなかったな。もし大学院に受かっていたらどうなっていたんだろう、というのはあまりにも蓋然性が無いので無意味な空想だとして、あの一年というのは、その後「出版社なら行っても良いかな」という(今考えれば若さ故の生意気な)考えにつながっていく貴重な一年で、それはそれでよかったのかな、と寒風吹きすさぶ駒場キャンパスを歩きながら思う。
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