『チャター』


チャター 〜全世界盗聴網が監視するテロと日常
パトリック・ラーデン キーフ (著)、冷泉 彰彦 (翻訳)

 アメリカのエシュロンとNSA(国家安全保障局)の実態に迫ったルポルタージュ。エシュロンとは、一時期マスコミでも陰謀論的に良く採り上げられた、米英主導の全世界衛星盗聴システムといったもの。しかし911以降、逆にその形を潜めている。きっと今こそ大活躍しているのだろうに。「対テロ戦争」「安全保障」の号令の下になおざりにされる「プライバシー」の問題。東浩紀氏が言うように、「住民たちが自ら監視カメラの設置を進める東京・青葉台」。ロンドン・テロで大活躍した(日本製)監視カメラ。「安全かプライバシーか」という問題設定は、古典的なようでいて、このポスト911時代のホットなテーマだ。ちなみにチャターとは「他愛ないおしゃべり」といった語。今ではテロリストたちの盗聴された会話を指す隠語として、すっかり定着した。911の前日、2001年9月10日に傍受されたチャター「明日から戦いが始まる」がNSAで解析されたのは9月12日だった、とうような話も含め、NSAとエシュロンの限界、「安全と人権の相克」に迫る一冊。

広告
  1. トラックバックはまだありません。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中