『考える快楽』


考える快楽 〜グレイリング先生の哲学講義
A.C. グレイリング (著)、栗木 さつき (翻訳)

 イギリス・ガーディアン紙で連載されていた人気の哲学者A.C. Graylingの哲学エッセイ『The Meaning of Things』の翻訳。小気味よく簡潔かつ味わい深い独特の英文で、その内容は文体に違わず非常に滋味深く格調高い。
第1章 美徳と愚行〜勇気とは、もって生まれた才能とひきかえに、人生が課した重荷に耐えることだ
第2章 人生の苦しみと妄信〜貧しき者は、すでに地獄での刑期を終えている
第3章 喜びと楽しみ〜みずからを教育するからこそ、余暇を高貴に過ごせるのだ
の3章だてだが、「寛容」「理性」「卓越」といった概念から、「ナショナリズム」や「道徳」「キリスト教」まで、既成の考え方にとらわれず、その本質へと迫っていく様はまさに「考える快楽」を味わせてくれる。特に道徳やキリスト教をメッタ切りにする様は興奮すら覚えた。ソロモン王の指輪に刻まれた言葉(「それもまた、過ぎゆく」)や、贈り物について(「私はあなに何を贈ったかを知っている。しかし、あなたが何を受け取ったかは知らない」)など、心に残る言葉も満載。

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