玄田有史先生

 『子どもがニートになったなら』の発売に絡め、著者である東京大学の玄田有史先生の研究室におじゃまする。お会いするのは初めて。非常に快活でフレンドリーで話が面白く、一気に引き込まれる。
 『仕事のなかの曖昧な不安』でサントリー学芸賞をとり一躍注目された玄田さんは、若年層の失業率や雇用不安の実態をいち早く問題提起し、不況によるサラリーマンの失業という「定説」を鮮やかに覆して見せた。その後、去年『ニート』を出して日本にNEETの概念を紹介。一躍マスコミでも話題になっている。今回は、冒頭の新書のプロモーションをお願いするもので、最近プロジェクトを立ち上げられた「希望学」についてや、マスコミの「ニート」理解の誤解と弊害について実態暴露など、いろいろなトピックスを挙げてみると、玄田さんもかなり乗り気になっていただけた。
 「希望学」の話は面白くて、例えば小さい頃に「将来なりたいもの」があった人は、そうでなかった人や忘れてしまった人よりも、大人になってからの仕事の充実感、多幸感がかなり違うそうである。また、小学生の時になりたかった職業に実際に就けたのは全体の8%、中学生の時の希望の職業でも15%という調査結果があるという。いかに、「好きな仕事」「夢だった仕事」に就く、というのが稀なことなのかが、客観的な数値からも分かる。だから、わたしたちは改めて、残りの92%がどう生きるのか、という姿を提示しなくてはならない。「希望学」はそういった意味で、非常に野心的な試みだと改めて思う。いろいろと叩かれたりするみたいだけど、研究結果がまとめられるのが楽しみ。
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